9月10日、もう9月も10日が過ぎてしまいました。
あっという間です。
この前まで、まだ緑一色だった田んぼの風景が、すっかり黄金色に変わり、
重そうな頭を垂れています。
さて、今日は、笑和感を少しばかり離れて、宮城県へと赴いてきました。
とある高齢者施設で行われる敬老会のイベントに、股旅舞踊の一員として参加するためです。
7月に行われた全国大会の様子を、当施設の園長様が、ご覧になっていたとのことで、
同じ福祉施設にて働いている私のことを耳にして頂き、私にも声をかけて頂きまして、
施設の勉強と視野を広げる意味も含めて、今回お邪魔させて頂くこととなりました。
朝早くに出発して、幾重の山を越えて、やっと到着した宮城の地
昨年の震災以降宮城県を訪れたのは、実は初めてでした。
施設は、たくさんの利用者の方が生活されており、とても大きく、綺麗で
職員の方も元気で活発で、なにより園長さんが元気溢れるパワーみなぎる方でした。
施設を見学させて頂いた時に、笑和感、せせらぎ草が目指す、和のテイストが、
施設内のいたる所に表現されており、私達が憧れとした理想の形を、見たような気がしました。
ユニットごとに、趣向が変わっており、和の空間もあれば、洋の空間もある、遊び心を感じさせる
見る者を飽きさせないユニークな作りでした。
今回の敬老会の舞踊ショーでは、私は得意とする2曲を踊らさせて頂きました。
舞台に立ち、最前列で見られている利用者様も、しっかりとこちらを見据えていました。
実に、見られているという感覚です。
踊りを見られている方の目を見ると、いろいろなことが見えてきます。
とりわけ利用者様のような、舞踊に最も距離感が近い年代の方達の目は、まっすぐです。
身じろぎもせずに魅入られる方、真剣な表情で見られている方、
笑顔でにこやかに見ておられる方、恥ずかしそうに手拍子をしながら見てくれる方
私は、踊りの最中に、見てくれている利用者さんの顔を見ながら振りを決めることがあります。
それこそ、相手の顔を見てです。
相手ももちろん、自分を見ているということがわかると思います。
そうした場合、ほとんどの方は、目線を外そうとしません。
応えてくれます。
それが、私にとって、踊りのエネルギーになっているような気がします。
今回の踊りでも、私が舞台から見た方の表情を思い出すことができます。
最後のフィナーレの際に、102歳のおばあちゃんと握手しました。
102歳には見えない元気な方でしたので、来年もきっとまた会えるような気がします。
来年も呼んで頂ければの話ですが(笑)
私でも、少しばかり笑顔を提供することができる限り、舞踊は続けていくと思います。
元気な職員の方と、元気な管理者の姿を拝見し、
自分はまだまだなのだなと、一日を振り返る中で、思い返しているところです。
最近のコメント