98歳となる一人暮らしの利用者さん宅に会議でお邪魔してきました。
この歳で、一人暮らしというのもすごいものです。
もちろん、認知症や大きな病気はなく、健康に暮らしております。
そんな利用者さんは、笑和感へ来るのを大変楽しみにしているとのことです。
楽しいし、ご飯は美味しい、マッサージは気持ちよいと大変満足されています。
さて、そんな利用者さんも、少し困っていることがあるとすれば、
いつも一緒になる利用者さんが、同じことを何度も繰り返して話しかけてくるということでした。
それを了解した上で、問われたことに対して何度も同じ返答を返されているのだそうです。
しかし、それにも限界は訪れるものです。
しびれを切らした利用者さんは、何度目かの問いかけに対して、
腕を真下に降りおろし、こう応えられたとのことです。
「そんなの関係ない、そんなの関係ない」
一時期、一世を風靡したお笑い芸人のネタをやってのけたとのことです。
この歳で、また新しいネタを盛り込めるとは大したものだなと、
笑いながら、感心したものです。
天気予報では、近々天候が崩れ、寒さが増すとの予報がされていますが、
今のところはまだ持ちこたえているようです。
今日の朝、送迎で職員が出発した頃に、利用者さんから電話がありました。
「まだ迎えに来てないんだけど、オレ忘れられてねが」
とのこと、時計を確認したら、まだずいぶんと早い時間です。
「必ず行きますから」と、電話でお伝えしましたが、後に来所した利用者さんから
「1時間も待ってたんだけど、オレ1時間早く勘違いしったけは」
家の外で待ってたら、大変なことでした。
寒さが増してきますので、皆さん家の中で待っていてくださいね。
今日の昼食は、五目稲荷です。
さっそくと利用者さんが作るのをお手伝いしてくれ、手慣れた様子で、
五目御飯を握っては、油揚げの中に詰められていました。
昔は、油揚げも自分で煮て味付けしていたんだよと、利用者さんは話されていました。
送迎で笑和感に近づいていくにつれ、
隣の利用者さんは、山の紅葉がきれいだと話され、
遠くに見える頭が白くなっている月山を見ては、
素晴らしい眺めだと感嘆の声を漏らされます。
ほとんどを自宅で過ごされる利用者さんの中には、
一週間に一度、こうして車に乗って外にでかけられる方もいます。
何気ない風景の一つにも、様々な思いを馳せることができるのだと、
まだ雪の降らない快適な運転をしながら、
遠くの風景を改めて眺めてみます。
私の見る景色よりも利用者さんの目に映る景色の方が、
より鮮やかに、紅葉が山に映えているのでしょう。
肌寒く、朝から勢いのある雨が降っていました。
昨日、地域の文化際会場に、利用者さんの作品の飾り付けで職員が行ってきました。
今日から開場とのことで、肌寒い中ですが、午後から文化祭会場へと足を運んでいます。
広い体育館の中に、パネルが設置されており、様々な団体や個人の作品が展示されています。
笑和感のスペースには、利用者さんの手作りの座布団や、創作活動で作った作品、
また皆で協力して作成した装飾飾りなどが展示されていました。
自分の作品が展示されている利用者さんは、かおをほころばせながらご覧になられていました。
順路を進みながら、様々な作品が知っている人の作品があると、
皆で注目しながら興味深そうにながめられていました。
朝から声を出すことは一日を元気にスタートさせるために大事なことです。
利用者さんと一緒に朝の歌を、これまで行っていましたが、
歌を歌いましょうと呼びかけても、利用者さんは周囲を見渡して遠慮してしまう人が多く、
か細い声で何人声を出しているのだろうかと、効果の怪しいのが現状でした。
それを改めて、皆で発声練習を行うようにしました。
すると、皆さん声を出しやすいのか、それぞれに大きな声が響くようになりました。
ものごとには準備も必要です。
今日は、フットケアの先生が来所され、利用者さんに足のマッサージの施術を提供して頂きました。
まさに爆睡されている利用者さんもおり、気持ちよさそうな顔をされていました。
昼ごろには、陽射しも出てきて、暖かい日和を受けながら、
まさに極楽のような一時だったのではないでしょうか。
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