2019年1月30日(水) あの日の節分
今日は山に沈む夕日がきれいに見えました。
帰りの送迎時に、良いものを見たなと思いました。
ガリガリの凍結した氷の板が、敷地内を覆っていたので、
私の午後の仕事は、除雪棒で氷の板はがしを頑張っていました。
ぺりぺりと巨大な氷板が、持ちあがり剥がれる瞬間というのは、
とても気持ちの良いものです。
広い玄関前の氷板剥しを夢中にやるものだから、本来のやるべきことが、
すっかり後回しとなってしまいました。
身体を動かすのは気持ちのよいことですが、やり過ぎには注意しましょう。
送迎車中に、利用者さんが節分について話されているのが聞こえてきました。
「節分の日は豆まぐのが?」
「うちでは、おとうちゃんがやるの」
「んだのが。豆ば炒ってまくんだが?一升枡さえっで。」
「んね。うちはでんろく豆なんだ」
「ありゃ。んだのが。うまいもんなぁ」
なるほど、今や豆まきは、汚れない、投げた後には美味しく食べられるということで、
でんろく豆が、豆まきにも活躍しているのですね。
でも、でんろく豆なら、鬼も喜ぶのではないでしょうか。
私も、なんだか食べたくなってしまいました。
「昔は、どの家も窓を開けて豆巻いてたけから、周りから声が聞こえてきたんだけど、
今は誰も開けてないから、聞こえなくなったんだ」
そう話された利用者さんは、少し寂しげな様子でした。
確かに、私が子供の頃にやらされた豆まきも、しだいに面倒くさい、片付けるのが大変と、
煙たがられるようになってしまいました。
日本の伝統というものは、こうした面倒くさいという世の変化により、
なくなっていくものなのでしょうね。
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