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2018年11月29日 (木)

11月29日(木) お茶のみという文化



その利用者さんと初めて顔を合わせた際の話題の多くは、

「よくお茶のみをするのよ。それが楽しいんだ。」

と、よく話をしてくれました。


しかし、歳を重ねる度に、あれほど足しげく通いあったお茶のみは、

いつの間にか、めっきりとその回数が減ってしまったとのこと。

「昔は、朝7時から、お茶のみの勧誘があったんだ。」

と、懐かしげに話される利用者さんも、すっかりと自分の居場所を茶の間から、

自室のベッドへと移されています。


「隣の婆ちゃんも、裏の婆ちゃんも、みんな違うデイサービスへ行ってしまったんだ。」

それぞれに、新しい居場所が出来たことで、

お茶のみという文化は、この利用者さんの地区では消滅しかかっているようです。

隣の垣根などあまりなかった時代は、寄り合ってお話をすることが何より

楽しかった時代でもありました。

しかし、今は、例え隣人であっても、顔を合わせる機会すら避けているように、

生活している人が多く溢れる時代です。

人と人との付き合いは、自分が選択した小さなコミュニティのみで行われ、

それ以外は、やり過ごすことが楽なんだと思われています。


お茶のみをこよなく愛する婆ちゃん世代は、まもなく新しい元号の到来とともに、

お茶のみ文化と一緒に消え入ってしまうのではないでしょうか。


時代は変わっていきます。

お茶のみは、家と家とを繋ぐ形から、共有される場所へと変化しています。

それがいわゆるサロンと称されるものが、一番近いものだと思われます。

お茶のみという昔ながらの文化は、名前こそ引き継がれ、

そうした場所と成りえるサービスへと移行されていきます。

この笑和感も、そうしたお茶のみの場として、共有されていければと思います。




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