7月15日(水) 雷鳴
猛暑日が続き、近く台風が接近するということで、
今日の午後から、不穏な雷鳴が低くうなりだしていました。
雷雲が集まっており、今まで青だけの空に
様々な雲が絡み合い、奥行きある光景を作り出していました。
最後の利用者さんを、車で送り出している途中からも、
その音は、しだいに近くなっているようでした。
最後に見送った利用者さんは、今日で笑和感の利用が終了となります。
入所先へと移動することが決まったのです。
雷の音が響く外の風景を見ながら、大きな欠伸をされていました。
初めて、顔を合わせた際は、気さくに会話をしてくれましたが、
ここ最近、突然と症状が悪化し、
今では、私の声掛けにも反応してくれなくなりました。
少し眠そうにしながら、自宅への道を急ぎます。
早くしないと、今にも大粒の雨が降り出しそうだったからです。
こんな状況でも、山間の水田の中で、草取りを行っている方がおられました。
灰色になった空は、時折光を放ち、
放たれる雨の秒読みをしているかのようでした。
なんとか、雨粒が落ちる前に、ご家族の方に、利用者様を引き渡し、
車に乗り込みました。
フロントガラスに、雨粒が、ぽたぽたと落ちてきました。
そして、ワイパーが速度を速めます。
雷は、一本の光となり、形を作り地をめざしていました。
鳴り止まない雷鳴を聞きながら、
明日からの荒れるであろう一日を予感させられます。
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