9月10日 誕生会
出社時に職員玄関口の白い壁面に、茶色いカマキリがくっついていました。
帰りの送迎から戻った時に、ふと壁を見ると、まだ同じ位置にカマキリがくっついていました。
限られた命の時間を、動かずにゆっくりと過ごすその様に、不思議な思いを感じました。
笑和感では、誕生日の利用者さんに、その日誕生会を開いて、皆でお祝いを行っています。
そうして、誕生会での記念写真を添えた色紙をプレゼントするのですが、
最近は、職員が頑張ってくれているおかげで、誕生会を開いた当日に、
写真付きの色紙を、利用者さんに手渡すことが出来ております。
その色紙には、写真の他にも、職員が丁寧に描いてくれたイラストが描かれており、
とても温かい品となっていると思います。
そうした色紙を持ち変えられた利用者さんは、たいていご家族様が、
部屋に飾られていたりするのですが、よくご家族様から聞かれる話として、
家では笑顔など見せたことがないお父さんが、写真の中では普段見せない表情をしており、
家族や身内の中でも話題になるというのです。
こういった声を聞くと、良かったなと思います。
本日、誕生日を祝ってもらった利用者さんは、
「自分も(誕生日が今日だということを)わすれっだけは!」
と、言いつつ
「ここに来て皆さんからお祝いして頂いて、ありがとうございます。」
と、しゃんしゃんと生活されていた頃を垣間見るような、
丁寧な口調で、挨拶をされていました。
是非、今日の色紙も、部屋に飾られているといいなと、思ったところです。
ひとつところから動かずに、時間が過ぎるのを待つことより、
動ける身であるならば、動いた方がより多くの景色を見ることができるのだろうにと、
カマキリを見て、もったいないなと、私は思っていたんだと思います。
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