3月20日 夢にぼたもち
天気は、ぱっとしない曇り空です。
春分の日である今日は、太陽が春分点に達して、昼夜が等しくなる日とのことだそうです。
今日のお昼ご飯は、ぼた餅が、振る舞われました。
納豆、あんこ、ずんだ、の3種が用意されています。
利用者さんも、皿の上にのっている3種の色とりどりのぼた餅に、
3つの中で、どれが一番好きなのかと、聞いてみると、だんぜん、ずんだが一番人気でした。
さて、なんで、ずんだ という名前なんだろうと、利用者さんに質問されました。
頭をぎゅっとひねってみて、答えました。
「 昔、神様に御供え物とともに、ささげる舞というものがあって、その時の舞のリズムが
ズンダカ、ズンダカ・・・と聞こえたことにより、その時に皆に振る舞われた豆をつぶして作った餅が、
ずんだ餅と言われるようになったんです 」
と、適当なことを言ってすいませんでした。
それで、調べてみたところ、ずんだというのは、枝豆や空豆をつぶしてペースト状にしたものの総称であり、
地方によって、その呼び名が異なっているとのことです。
「ずんだ」 と呼ばれているのは、岩手や宮城を中心としたところで、
「じんだ」 と呼ばれているのが、会津をのぞく福島県や、山形県の庄内地方だそうです。
「じんだん」 と呼ぶのが、山形県の置賜地方なんだそうです。
そして、福島県の会津や、今私達がいる山形県の村山地方では、「ヌタ」と呼ばれています。
ですので、この辺りに住んでいる人にとっては、「ヌタ」、「ヌタ餅」というのが、一般的なんですね。
そうして、豆知識を披露して、利用者さんは、たいそう、そのヌタ餅にご満悦で、
追加でおかわりを、ぺろっと平らげる利用者さんも、たくさんおられました。
普段、食欲がほとんどわかない利用者さんも、この時ばかりは、満面の笑みで、ヌタ餅を頬張っておられました。
夢にぼた餅とは、よく言ったもので、昔から愛された食べ物なんですね。
コメント