3月24日 おかえりなさい
時に、施設内ではマニュアル通りに行ってもうまくいかないことが起ります。
それは、人対人の問題であり、人間としての感情が間に入ります。
しかし、人の感情というものは、あり方しだいで、柔軟に変化します。
小さなきっかけで、いかようにも変わります。
そういう難しさと向き合いながら、人も成長していくのです。
本日は、長期に入院していた利用者さんの退院日です。
久しぶりに見知った職員や利用者さんと顔を合わせた安堵感と、戻ってきた喜びで、
握られた手が、とても熱気を帯びて暖かかったのが、印象的でした。
「勝手にどっかに行かないでけろな」
そう言って、出迎えの挨拶をすると、うんうんと頷いていました。
また、今日は利用者さんの誕生会が行われました。
1人暮らしの方にとって、誕生日を皆で祝ってもらうことは、どれほど嬉しいことなのでしょうか。
面倒見の良いその利用者さんが、以前から気にかけていた男性の利用者さんがいました。
いつも寡黙な、その利用者さんから、花束が手渡され、お祝いの言葉と歌が贈られました。
思わず涙腺がゆるんでしまったのか、目を覆われていました。
きっと、今日は特別思い出深い日となったことでしょう。
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