3月26日 日々変化有
玄関のドアを開けると、初雪を思わせるような
ハラハラと降り注ぐ雪が、うっすらと木々を染めている光景が飛び込んできました。
冬の始まりと終わりの、風景はもしかしたら似ているところがあるのかもしれませんね。
利用者さんのご家族さんに、施設を利用するにあたり、
お話をいろいろお聞きする際に、よく、
「うちの人は、ほかの人とお話するような人じゃないから、うまくやっていけるか心配で・・・」
と、よく話題に出ることが多いのですが、おじいちゃんおばあちゃんの社交性を甘く見てはいけません。
なんてったって、お茶のみという文化は、その世代の方向けにある言葉のようなものですからね。
何度か通われるうちに、実にのびのびと会話して過ごされている様子を見ては、
あの時のご家族さんとの心配事はなんだったのだろうかと、ふと思うことがあります。
うちに来られる利用者さんの中にも、すごく控え目で大人しい方がおられます。
会話も耳を近づけて傾聴しなければ、その意図を察することができません。
そんな方が、ふと私と目が合ったとき、初めて大きな声で、話しかけられたのです。
1メートル程離れていましたが、しっかりとその声は耳に届きました。
小さなことなのですが、私にとってはその瞬間が、とても大きな発見でした。
この人は、こんなはっきりとした声を出せる方なんだなと考えを改めました。
窓の外の風景が、少しずつ変わっていくように、ここを訪れる利用者さんも数を重ねるごとに
たくさんの変化と驚きを見せてくれます。
そうした場面に遭遇すると、とても面白いなと思うのです。
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