2月18日(土) 利用者さんのお話
昨日と打って変わっての寒さから始まった一日でした。
笑和感では、朝の挨拶から、「寒い寒い」と、訴えられる利用者さんの声があいつぎ、
ひざ掛けを求める利用者さんが多くおりました。
県内では、昨日との気温差は、20度もあったようです。
気温の変調は体調不良を招きますので、気を付けなければなりません。
朝の送迎の際に、利用者さんを車に乗せて運転していると、
昔は、雪深い大井沢地区に住んでいたと話されました。
今は、町中に居を構えられ、家族で山を下りる選択をしたのは、
今となっては良かったと当時を振り返られておりました。
運転中に、ふと町中のある商店を目にした利用者さんは語られました。
子供だった頃に、友達と一緒にこの店を訪れたことがあると言うのです。
当時は、歩いて行ける唯一のお店がこの商店だけだったそうです。
そこで、友達の子が、持っていたのが一銭でした。
その一銭で、二人は飴を買ったそうです。
一銭で買えた飴は7個でした。
2人で分けると、足が出てしまいます。
そうすると、商店のお母ちゃんが、2人で等しく分けあえるようにと一つサービスしてくれました。
それで、一人4個ずつ平等に分け合えることが出来たのだそうです。
それが、その利用者さんにとって、初めてお金で買い物をした経験となりました。
その高齢の耳が遠い利用者さんは、私の顔も覚えてくれているのかどうかも怪しいのですが、
昔の記憶を鮮明に覚えておられ、それを語ってくださることは、
今に生きる私らにとっては、その利用者さんを知る貴重なお話の一つとなりました。
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