朝がたより濃い霧につつまれていました。
地表の草は、白く凍っており、踏めばパリパリと音がするように見えました。
そんな霧の中を進んでいくと、途端に視界は開け、青い空が目に飛び込んできました。
陽がさし、庭の芝生の氷も融ける頃には、利用者さんはウッドデッキに出て日光浴をされていました。
太陽の暖かい陽射しは、とても気持ちよさそうでした。
話もはずむというものです。
そんな陽射しを浴びて、大きな親指程もあるお腹をしたジョロウグモが、
頼りない一本の糸を伝いゆっくりと上ってきました。
この寒い冬を乗り越える術があるのか、その大きな身体とは逆に厳しさを滲ませていました。
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