10月3日 些細
灰色の雲が空を覆っており、その隙間から青空がのぞいているような天気で、
時折、小雨が降ったりする一日でした。
数か月間、利用を休まれていた利用者さんは、それまでと変わらずに
元気に挨拶をしてくれました。
ある利用者さんは、庭に咲いていたという彼岸花を摘んで、持ってきてくれました。
朝のテーブルには、大きく花開いたものと蕾のままの彼岸花が水が満たされた瓶に挿されていました。
まじまじと見た彼岸花は、とても幾何学的で繊細なものでした。
ご飯おいしいっけと、顔を紅潮させて報告してくれた利用者さんもおりました。
今日は、鮎ご飯と、あけびの味噌炒め、今年一番の柿が、御膳に並んでいました。
検食だった私も、美味しいご馳走にありつけたわけで、あっという間に食べてしまい、
おかわりしたい利用者さんもいるんじゃないかなと、思っていました。
利用者さんの自宅に打ち合わせで訪れると、大きなころっころとしたぶどうが待ち構えておりました。
それはそれは今年一番の味でした。
送迎で利用者さんの家に到着すると、ベッドの上に毛並みが綺麗な猫が丸くなって寝ていました。
しょうがなく起こしてやると、しばしこちらを睨みながら、しぶしぶと場を明け渡してくれました。
書き起こさないと思い出すことなどないのではないかという、
今日の些細な出来事でした。
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