1月7日 会話
いつも目をつぶられており、他の利用者の方とも談笑などすることもなく
マイペースで、起きたり眠られたりされている利用者さんがおりまして
その方を、ベッド上で、パット交換をしてから起こすことになりました。
普段、話やコミュニケーションを、自ら積極的に望まないような利用者さんに、
一声一声を、大きな声で元気に、
まるで身内のばあちゃんに語りかけるような感じで声をかけました。
すると、はっきりとその方は細い目をぱちりと開けて、言葉で返してくれるんですね。
何が好きで、何を望むのか、パット交換しても構わないか、私の手が冷たくはないかとか、
私のかけた声に対して、反応をきちんと返してくれ、
さらりと言った私の冗談にも、「クククク・・・・」と、顔をくしゃくしゃにして笑いをこらえておりました。
介護度がすすみ、意思表示が思うようにかなわなくなってしまったという印象が強かった
利用者さんですが、その人をそういう人だと決めつけず、
一人の人として当たり前に声をかけていくことは、
その人の心の安心や、重い扉をも時に開けてくれるものであると、
改めて思ったところでした。
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