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2013年7月16日 (火)

7月16日 いるか汁



室内の天井にイルカの人形がぶら下がっているからではないのですが、

最近、利用者さんとの話題の中で、昔よく食べていたという


いるか汁


Img_3955

の話になることがあります。

イルカ汁とは、私らの世代までの山形県民なら、食べたことがあるかと思います。


話題に出たついでに、ネットなどで情報収集してみますと、山形県ならではの食べ物ということで、

芋煮、冷たい肉そば、どんどん焼きなどと並ぶ、いわゆる山形県ならではのB級グルメなのです。


ちなみに、イルカ汁で使われている、あの油でぎっとりした肉は、イルカではなく、

塩鯨の肉であるということがほとんどらしいのです。

以前は、イルカを使用していたらしいのですが、あまりに臭みが強く、処理が大変で、

しだいに鯨の肉が使われるようになったというのです。

名前だけが名残で残っており、今でもいるか汁と呼ばれているのだそうです。



イルカ汁と聞くと、私なんかは、あの独特の臭みが苦手で、思い出すとあまり良い思い出が正直ありません。

夕飯前に帰宅し、玄関を開けた瞬間に、鼻をつくあの独特の匂いを嗅いだだけで、食欲減になりましたし、

油でテカテカしているコリコリのイルカ肉だけを妹のお椀に放り込んだり、

息を止めてまで汁を飲み干したというような試練の食卓の思い出が蘇ります。


イルカ汁愛好家の方には、大変申し訳ないのですが、出来れば避けたい家庭の味だったことは、

少年時代の私にとっては間違いなかったのです。


あれから時は経ち、いつしかイルカ汁も、食卓に上がることは少なくなりました。

利用者さんに話を聞くと、誰しも昔を懐かしみ、旨かった、大好きだと話されました。


そんな話を調理師さんが、噂で聞きつけてくれたのか、なんと本日は、そのいるか汁が振る舞われました。

盛り付けている様子を、私もおそるおそる覗いてみたのですが、あの鼻をつくような臭いがありません。

見た目こそ、あの昔ながらのいるか汁です。

調理師さん曰く、調理の始めは臭いはあったそうです。

これなら、私も食べられそうです。



Img_3952


こうして振る舞われたいるか汁ですが、利用者さんも、昔を懐かしみ、

久しぶりのいるか汁を堪能され、満足されていたようです。

昔の想い出の味というのも、いいですね。



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