3月11日 あの日から2年
3月11日という日を迎えることは、日本に住む人々、とりわけ東北に所縁ある方にとっては、
とても胸中に去来する強い思いを再認識できる大切な意味を持ちます。
東北を襲った大地震、東北大震災、それによりもたらされた津波による犠牲
そして放射能汚染
あの日から、2年が経ちました。
しかし、復興という言葉を掲げながらも、未だに充足されたという結果に至っていない現実があります。
それを、改めて今日のこの日に、日本は現状を再認識し、更に一歩踏み出さなくてはなりません。
2年前のあの時、あなたはどこで何をしていたのですか?
そんな話題が、今日一日で、どれだけの人々の間で交わされたのでしょう。
多くの人々が、2年前のあの日を思い返したはずです。
利用者さんにも同じ質問で聞いてみたのですが、私が期待していた回答は返ってきませんでした。
忘れてしまったというのです。
大震災があって、大変なことになっているという現状は、わかるのですが、あの瞬間、
自分は何をしていたのか、忘れてしまったとのことでした。
ただ、利用者の方にとっては、あの恐ろしい記憶は、必要ないのではないかと思いました。
私達若い世代が、あの時の経験を継ぎ、後世に伝えていかなければならないのだと思います。
午後2時46分 テレビから式典の中継が流されています。
職員と利用者さんも参加して、全員で黙祷をしました。
鐘の音だけが響いていました。
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