2月26日 花咲かお爺さん
今日は、久しぶりに青空に恵まれた雪の降らない一日を過ごすことができました。
この機を逃すまいと、外での雪かきに奮闘し、張り切り過ぎたのか、今はすっかりバテております。
デイルームの窓から見える景色の半分は、屋根から落ちてきた雪で塞がれていました。
その雪が、ガラスの窓にもとどいており、屋根の上には今から落ちようとする積雪が
確認できたので、すぐにでも対処をしなければなりませんでした。
脚をずぶずぶとぬかるみながら、落ちてくる雪をひょいひょいと交わしながら、雪と格闘していました。
終わった後に、デイルームの窓から、その様子を見ていた利用者さんから、労いの言葉を頂きました。
玄関前も吹き込んだ吹雪で、厚く固まった雪に覆われていたので、お風呂のお湯を使って、雪を融かしています。
あんなにたくさんのお湯を使っても、融かせた雪は、ほんのわずかな範囲の内でした。
こういった晴れの日が続いていけば、毎日少しずつでも、融かしていきましょう。
屋内では、今日も元気に運動する声が響き、熱心に創作活動を行っている利用者さんの姿がありました。
針に糸を通そうとしている利用者さんがいました。
「昔は簡単にひょいひょい通せたんだけどね」
と、話しながら、私が代わって糸を通そうとしましたが、私の目には、
針の穴の大きさより、糸の方が太いように見えて、通すことができませんでした。
諦めた私の持っていた糸を取り上げ、別の利用者さんが、器用に穴に糸を通されていました。
さすが、年の甲です。
日本の風景を題材にした塗り絵に挑戦されている利用者さんがいます。
その景色は、山を背景にした田舎の風景でした。
もともと描かれていた絵には、茂る木もあれば、何故か葉の落ちた枯れ木もあり、
どこか寂しい風景に見えました。
その利用者さんは、自分の思いの通りに色を選び塗られていました。
木々は、緑の葉が茂り、遠くの山も、緑や青、地肌の茶を織り交ぜられていました。
家の前に広がる畑も、うねられた後で、種をまかれるのを待つだけの、鮮やかな土色で染められていました。
利用者さんと話していて、待ち望む春がイメージされた風景なのに、枯れ木があるのは寂しいね、
などとお互いに首をかしげていたのですが、せっかくだから、この枯れ木に花を咲かせてみてはと提案してみました。
利用者さんも、なるほどと感じたのか、次に見せてもらった時には、枯れ木には綺麗な桜のピンクの花が咲いていました。
これは、見事な、まるで花咲かのお爺さんです。
お手本の色見本を見てみたら、本来は冬の到来をまつ風景でしたが、
利用者さんの力を借りれば、春の到来に変えることができるんですね。
いい笑顔ですね。綺麗に仕上げられた画伯です
投稿: 管理者 | 2013年3月 4日 (月) 12:14
楽しそうですねー。超いい笑顔。癒されます。
投稿: ゆうこ | 2013年2月28日 (木) 20:18