3月7日(水) 復興とは
当日、私はある機会を頂きまして、福島へと足を運んできました。
町のボランティア講座の一環で、原発問題に対する、行政側、被災者側の話を聞くためです。
行政側は、放射能問題に関する対応と、安全性を訴えられていました。
科学的根拠を携えた、まるで授業の一環のようなお話でした。
震災から7年目を迎える今日ですが、ここには数多くの方が訪れて、
この難しいお話を受け、どれだけの方が納得され、安心されていったのでしょうか。
次に訪れたのは、仮設住宅でした。
ピーク時は200人ほどが生活されていたこの場所も、今では30人余りとなったそうです。
そこでリーダーとして、皆をまとめ上げてこられた方のお話を聞いてきました。
仮設の集会所で、パイプ椅子に座って、その方のお話をお聞きしました。
震災がなければ、普通の農家のお母さんだった方です。
震災で失ったものは、あまりにも多く、全てを語ることはとうていできなかったでしょう。
体験してこられた経験は、とても重く、
混乱する国や行政とのやりとりに巻き込まれてきた人生のお話が印象的でした。
何かが起きた時に、何を必要とし、どう行動するべきかという中で、
私達の仕事、いわゆる福祉に対しての強い思いが感じられました。
福祉、医療が整っていない中に、真の復興はあり得ないとの言葉が印象に残りました。
コミュニティという人と人とをつなぐ場というのは、特に高齢の方にとっては
とても大事なもので、生きる糧にも成りえるものです。
集う場所がある、笑って過ごせる場所がある、それがとても大事なことだと、
改めて気づかされたことでした。
穏やかに、温かい気持ちで、利用者様を迎え入れ、
人と人とを繋ぐ場である笑和感でありたいと思いました。
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