6月28日 感謝
亡くなられた利用者さんが、生前によく介助中に話された言葉が印象に残っています。
「 本当に(あなた達に) 感謝している 」
トイレの介助中に言われたのか、不自由な足元に踏み台をあてたことに対して
言われたのか、記憶が曖昧で定かではありませんが、
その「感謝」という、普段なかなか口に出していうのを躊躇われるような言葉を
耳にしたからなのか、とても私の心に残っています。
身体の不自由な利用者さんに接していると、これからの人生、
この方は、何を生きがいに、何を楽しみに過ごされていくのだろうかと、
ふと思うことがあります。
自由に、動けるわけではなく、好きなものを好きなだけ食べられるわけでもなく・・・
誰にも等しく訪れる老いではありますが、
普段、家族には見せない表情を少しでも見せることが出来た場であるここで、
口にされた「 感謝 」 という言葉には、
何か、人生の終着において、その言葉が口から出られたことが、
何か重要なことではないかと思われました。
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