4月21日 小雨
昨日の日曜日は、山形市内の桜が満開になったとのことで、
夜桜を見に、霞城公園に行ってきました。
大勢の方が訪れており、私も美しい桜の花を満喫してきたところです。
花より団子という言葉があるように、お花見には団子がつきもののような印象がありますが、
夜桜に訪れていた方は、見た目が団子な、玉こんにゃく屋さんに行列を作られていました。
朝から小雨が降る一日でした。
西川町の山沿いに送迎に出かけると、まだ黒ずんだ雪が残っていました。
誰も採らないのか、蕗の薹がたくさん芽吹いているのを、見ることができます。
雪が消えた道路を走っていると、利用者さんとの雑談で盛り上がりました。
あの山には何があるのかとか、この土地の古い由来だったり、
これまで旅行された先での面白い出来事とか、屈託なく話を聞かせてくれました。
ある利用者さんは、土木の仕事柄で色々なところに出かける機会が多かったそうです。
遠いところでは、岡山県や福井県にも、行かれたとのこと。
ですが、今のように観光がてらに地元の名物を食べたり、
観光をするなんて余裕は、その当時はなかったそうです。
その中で、強く思い出に残っていたのは、お寺の坊主さん達が修行するような
修練場のような、宿泊施設を兼ね備えた有名なお寺に宿泊された時のことだそうです。
出迎えから、食事の用意とお風呂の準備等、いろいろと気遣いしてくれた坊主さんに、
居心地の良さを感じたのか、お風呂に入りながら大きな声で歌ってしまったのだそうです。
すると、その坊主さんが慌てて飛んできたそうです。
「私が上の者に怒られてしまいますので、どうかその歌を勘弁してください」
と、頼み込まれたことがあった、
などと、笑いながら話してくれました。
雨の日は、どことなくさびしい気持ちになりますが、
人の話に耳を傾けて、話しに花を咲かせるのもいいものですね。
長い間お世話になり、笑和感での利用が本日、最後となる利用者さんがおりました。
施設に移られるとのことでしたが、おそらく今日が最後だと知っておられたのかもしれません。
最後に大きな声で、笑和感での締めの言葉 「 乾杯! 」を、
大きな声で叫んでくれました。
目もとから伝った涙が、小雨のような寂しさを、私の胸に残していったようです。
完成したばかりの誕生会色紙にあった笑顔の写真は格別でしたね。
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