令和1年5月2日(木) 紙コップ
「マイクでしゃべられるとよく聞こえないんだよ。」
と、耳の遠い利用者さんがおっしゃられます。
かと言って、マイクを使わずにしゃべっても聞こえてはいないようなので、
耳元で大きな声でお話をしないと、通じないようです。
補聴器を家族の方にお願いしてみては?
と、職員に問われましたが、現状、補聴器でなんとかなるという風には考えられません。
また、調べ物をしたという職員が言うには、聞こえづらくなってから使用するものと、
聞こえなくなってから使用するのとでは、全然違うというとのこと。
つまり、補聴器というのは、周囲の様々な音を拾ってしまうため、
そういった雑音ある状況に徐々に慣れていかないと、使用を継続していくことは困難とのことだそうです。
よって、その利用者さんに、どのように言葉を伝えるかを考えたところ、
最も威力を発揮したのが、紙コップでした。
そう紙コップをメガホンのように口に当てて声を出すのです。
空気の振動を増幅するとともに、高い音域を高齢の方でも聞き取りやすい音域に変えてくれるようです。
とりあえず、付け焼刃的な小道具ですが、効果はありましたので、
使い方を工夫して、利用者さんとのコミュニケーションを取れればなと思ったところです。
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